アフリカ学会第61回大会実行委員会×FENICS 共催サロン  

フィールドワーカーのライフイベント
 
アフリカ学会が大阪大学で開催されるため、実行委員会と共催で、コロナ以降、ひさしぶりに対面でフィールドワーカーのライフイベントに関するサロンを開きます。
博士論文と、子どもをもつこと。研究者になるための階段をのぼるとき、必ず直面する問題。
このお二人は、どのように2人で「交渉」しながら、きているのでしょうか。そして「日々子育てのリアル」はいかに?
ふるってご参加ください。

「お互い院生、結婚・出産どう決めたお金は?日々の子育てのリアル」

日時:2024年5月19日(日) 11:50~13:00

場所:大阪大学 箕面キャンパス アフリカ学会第61回大会 E会場 (6階 632教室)+zoom

話者:大谷琢磨(フィールド:ウガンダ,人類学/JSPS RPD/ 立命館大学)
   関野文子(フィールド:カメルーン,人類学/京都大学ASAFAS)
    +瑳奈ちゃん(2歳)

2024アフリカ学会FENICS ポスター新PDFのサムネイル 
要旨
大学院生でかつフィールドワークを必要とする研究をしていると、博士論文の執筆やフィールドワーク、結婚(共同生活)、子育てをカップルがどのタイミングで実施するのかということにとても悩む。一緒に居たいけど、博論が、、調査が、、お金が、、悩みは尽きない。結婚と出産、子育てをしたいのか、リミットはあるのか、どのような状態になれば結婚子育てに踏み切れるのかという理想はお互いに違う。二人の関係を続けられるかは、お互いの意思のすり合わせにかかっている。コロナでフィールドにも行けず、家族婚、二人の人間がどのように話し合い、かつ成り行きに身を任せてライフイベントを経験してきたのかを共有する。
  
話者プロフィール:
大谷琢磨(ウガンダ,人類学/JSPS RPD/ 立命館大学)
大卒後に民間企業で2年弱勤務したのち、退職して大学院に進学。6年次以降の渡航がコロナ禍により延期。男性にありがちな「結婚と子育ては稼げるようになってから(男性が一家の稼ぎ手になる)」という考えに縛られてなかなか結婚に踏み切れなかったものの、交渉により7年次に結婚、8年次に子どもが生まれる。非常勤での仕事やパートナーからの支え、両親の援助を受けながら子育てをしつつ、博論を執筆。2023年10月から12月までの2か月半のあいだ、パートナーのフィールドワークのため、子どもと2人で生活。昨年度、9年次で博論を提出して卒業。今年度から学振RPD。今度はパートナーの博論執筆のためにサポートの予定。
  
関野文子(カメルーン,人類学/京都大学ASAFAS)
修士号取得後、民間企業で2年勤務。その後博士論文を書きたいと思い直し、2019年大学院に再入学。久々の調査、しかしコロナ発生により緊急帰国。コロナ禍が落ち着いたら、長期渡航する予定だっため、当時付き合っていた現夫とお互い日本にいるうちに結婚したいと考えるようになり、交渉。2021年結婚、在学中の妊娠出産も選択にあったため、再び交渉。2022年出産。生後4ヶ月から保育園に預けるも、哺乳瓶も冷凍母乳、ミルクも大嫌い、1歳になるまで授乳の度に登園。一年目は子育てイベントがあれば娘を連れてお出かけ、娘との時間を優先させた。慢性的な寝不足と夫婦喧嘩もよくした一年。コロナが落ち着き、娘1歳半で2ヶ月半カメルーンに単身渡航調査、帰国後父娘の絆を実感。今年度、提出予定の博士論文を絶賛執筆中。最近の育児の悩みは、娘の要求が細かすぎて難しすぎること。
  

大谷瑳奈(2歳)
電車が大好き。人見知りは、生後2ヶ月から現在まで。父母の前ではお喋りさん。母がカメルーンに滞在中は毎日家族写真をみて過ごした。
サナはガンダ語で「太陽」。
 


ZOOM参加のお申しこみはこちらのURLか下記のQRコードで!5月17日(金)17:00 締め切り。
 https://forms.gle/eePyD2UEF8Nd4jDq6