FENICS共催サロン 「女性・若手研究者がフィールドで直面するハラスメント」
第1回テーマ:学生が現地であう性被害
「現地/フィールド」に出かけ、五官を使ってあらゆる学びを得られるフィールドワーク。
近年は学部生もさまざまな留学の制度を使って、学ぶ機会を得ようと異国に出る人が多くなった。
そうしたカリキュラムを推進する大学も多くなった。ただ、機会は多くなったものの、行く側、送り出す側はそれぞれ、どのような準備・心構えをしているだろうか?
とりわけ、性に関する心構えについて、フィールド/留学に行く前、どのくらい話し合いの場があるだろうか?
現状は、そうしたケアの機会がなく、相談、議論する場もない。そこで性被害にあった学生が自ら立ち上がり声を上げ始めた。
大学や分野をまたがり活動しているFENICSでは「女性・若手研究者とフィールドにおけるハラスメントに関する共同研究※」と連携して、有志で「フィールドで直面するハラスメント」に関する様々な問題をシリーズとしてとりあげていくこととした。
まずは、あらゆる現状を共有することから始めていきたい。
主催:女性・若手研究者のフィールドワークにおける危険・問題と安全対策
共催:NPO法人FENICS
協力:SAYNO! https://sayno-ryugaku.com/
※「女性・若手研究者とフィールドにおけるハラスメントに関する共同研究」(代表:大友瑠璃子、共同研究者:杉江あい・名古屋大学、堀江未央・岐阜大学、山口亮太・静岡県立大学/日本学術振興会特別研究員RPD)
本共同研究は、女性や学生、若手研究者が安全にフィールドワークを行うことができるように、フィールドで直面しうる危険や問題について情報を収集し、データベース等の形で公開し、議論の場を設けることで、フィールドワーカー個々人および研究機関や学会等の注意を喚起し、安全対策の実施を促進させることを目的としている。女性や若手研究者が調査中に遭遇した危険や問題を分野や学会を越えてとりあげる試みは、これまで日本では行われてこなかった。まずは問題や被害の実態を把握し、共有・議論する場を設けるため、本共同研究では「女性・若手研究者がフィールドで直面するハラスメント」として定期的なサロン/セミナーの開催を活動の一環としている。女性や学生、若手研究者がフィールドにおいて遭遇しうるハラスメントは状況や問題の背景等が多岐に渡るため、各回でテーマを設定する。
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<日時>
9月24日(木)
15:00~16:30(延長17:00まで)
<参加方法>
zoomミーティング(事前申込制。下記よりお申し込みください。しめきりは前日の23日17:00です!)
<プログラム>
15:00~15:05 趣旨説明
15:05~15:45 発表1
(1)SAYNO!代表「SAYNO!の設立背景:留学生の性被害アンケート調査とマニュアル作成について」
(2)「留学先での性被害の事例:①日本人による被害」
(3)「留学先での性被害の事例:②外国人による被害」
15:45~16:05 発表2
八塚春名(津田塾大学)「学生を送り出す立場から、生じる葛藤や疑問」
16:05~16:25 ディスカッション
16:25~16:30 総括 椎野若菜(東京外国語大学・FENICS代表)
<お問い合わせ>
参考)FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 『フィールドワークの安全対策』9巻