FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ
9巻『フィールドワーカーの安全対策』(澤柿・野中・椎野編)発刊を記念

フィールドワークに際しての「安心・安全」、教育の現場での取り組みを、実際に危険に遭遇した具体的体験談から参加者をまじえて考えます。何かあったときの責任問題やリスク管理を恐れ忌避するのではなく、人間の五感を用いフィールドでしか得られない知見を獲得する「フィールドワーク」をひろく実施していくため、専門や組織等を超えて情報共有をおこないます。そのためのキックオフイベントです。

各界のフィールドワーカーによる写真展も同時開催!

日時 2019年12月7日(土) 13:30~16:30
場所 武蔵野公会堂 第一・第二会議室 (井の頭公園にいく途中)
アクセス http://www.musashino-culture.or.jp/sisetu/koukaido/access.html

講演:

茅根 創(地球システム学・東京大学)「大学におけるフィールドワークの安全管理」
榊原健一(音声科学・北海道医療大学)「雪崩と日常のリスクマネジメント」
池田昭光(人類学・東京外国語大学)「紛争と日常:レバノンの人類学調査から」
松波康男(社会人類学・東京外国語大学)「政変とフィールドワーク:大使館員として・フィールドワーカーとして」

質疑応答

入場料 500円 学生無料(学生証提示)
お子様連れも歓迎します。専用の部屋があります。

主催:NPO法人FENICS
問合せ:https://fenics.jpn.org/contact/
           090-9395-7755

『フィールドワーカーの安全対策』の目次を発刊前にお知らせ!

イントロダクション(澤柿教伸・椎野若菜)
 
PartⅠ 安心・安全を支える
1.大学におけるフィールドワークの安全管理―調査中の事故から考える(茅根 創)
2.大学院生のための「海外フィールドワークの安心安全」支援(野中健一・栗田和明・丸山浩明)
3.学生の海外調査の安全をどう確保するか―農学分野の在村フィールドワークの研究体験から(宮川修一)
4.フィールドワーカーのための感染症対策―マラリア対策にみる自己防衛・社会防衛の考え方(三島伸介)
Column1 村に慣れた頃の危険―村人とともに食べるラオスの食(原田真里)
 
PartⅡ システムと実践のはざま
5.雪氷のフィールドワークにおけるリーダーの資質―何人かのリーダーの言動・挙動から考える(白岩孝行)
6.組織と個人の雪崩リスクマネジメント―雪崩調査チームのシステムと個人の習慣化(榊原健一)
7.海外フィールドワークへの支援体制と安全管理―ヒマラヤ山岳域調査の事例(小森次郎)
8.人類学会の安全教授と大学ガイドラインの間で(飯嶋秀治)
Column2 蛇に遭遇―ラオスの村人に助けられた経験(小久保美佳)
 
PartⅢ 実践 危険に遭遇したフィールド体験
9. フィールドにおける安全対策とその限界―バングラデシュ調査体験より(杉江あい)
10.フィールドで被災する―東日本大震災の経験から(横山貴史)
11.政変とフィールドワーク―東アフリカの事例から考える安全確保(松波康男)
12.紛争と日常―レバノンの人類学調査から(池田昭光)
Column3 ホテル・シャンハイ―南スーダンでインド人ホテルマンに守られた命(橋本栄莉)
 
編集後記 野中健一