NPO法人FENICSのひとつの活動として、フィールド研究者のライフイベントと研究の継続の支援、フィールド研究者の養成や「若手」研究者支援もあります。これまでも、ギース: GEAHSS(人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会)シンポジウムにて、FENICSについても紹介してきましたが、このたびギースシンポジウムで協力することになりました。ふるってご参加ください。

2023年度 第7回GEAHSS公開シンポジウム+「若手」・女性のためのテーマ別ディスカッション

人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会  (Gender Equality Association for Humanities and Social Sciences: GEAHSS:ギース)は,加盟学協会との情報共有や議論を通じ, 人文社会科学分野での若手・女性研究者支援、研究分野を超えた連携のもと人文社会科学系の学術の発展を目指しています。

 今年度のイベントは二部構成で開催します。第一部のシンポジウムは、ひとつの指標とされるジェンダー・ギャップ指数 (GGI: 世界経済フォーラム) が、 2023年に日本は 125位(146ヵ国中)であったことを念頭に、「なぜ日本のジェンダー指数は低いのか」を考えます。まず経済、法律、教育、政治の各分野からその見解をお話しいただき、学際的視点を共有します。 そのうえで文化人類学から世界の諸社会との比較の視点でコメントを発したのち、日本社会において学協会や大学レベルで取り組むべき事項のヒントを絞りこむ議論の展開をめざします。

 第二部のテーマ別ディスカッションでは、アカデミズムにおける「若手」や女性などが直面している日常にある諸問題を共有し、それらの解決にむけた方策に関するディスカッションを行う時間を設けます。学協会をこえた横のつながりをつくることで、研究上の悩み、研究とプライベートの両立など、あらゆる問題を上にあげていくボトムアップの流れをつくりギースという連絡会を活用することをめざします。
new最終Poster Geahssシンポ20240218 後援付PDFのサムネイル

日時:2024年2月18日(日) 13:00~16:30    場所:ZOOMによるオンライン開催

申込(2月10日まで):  https://forms.gle/B9b31QkVUtkpVs8Y9 

13:00~

総合司会: 松永美希(GEAHSS 副委員長・日本認知・行動療法学会)

開会挨拶: 窪田幸子(GEAHSS 副委員長・日本学術会議第一部総合ジェンダー分科会)

幹事学協会挨拶: 真島一郎(一般社団法人 日本文化人類学会会長)

第一部 シンポジウム 「なぜ日本のジェンダー指数は低いのかー経済、法律、教育、政治の各分野から考える」

13:05~15:30    
 司会: 中谷文美(日本文化人類学会・岡山大学)

趣旨説明 椎野若菜(GEAHSS 委員長・日本文化人類学会・東京外国語大学)

登壇者

経済学:  和田一哉(金沢大学)  

法  学: 三成美保(追手門学院大学)

政治学:  三浦まり(上智大学)

教育学:  小玉亮子(お茶の水女子大学)

ディスカッション  

文化人類学: コメント 加藤恵津子 (国際基督教大学)

<休憩> 10分

第二部 テーマ別 ディスカッション 15:40~16:20  司会:椎野若菜

Room1:「若手」をはじめとする研究補助業務職にまつわる問題 (司会:嶺崎寛子・日本文化人類学会) では、アカデミアの雇用がどんどん流動化・不安定化する状況を踏まえ、「若手」のキャリア形成をめぐる問題や困りごとについて、共有します。このルームを、現在地を確認したうえで、学協会として具体的な提言をするためのスタート地点と考えています。
 
Room2:「社会人」院生/研究者にまつわる問題(司会:岩佐光広・日本文化人類学会)では、近年のリカレント教育への関心の高まりといった社会状況を踏まえつつ、「社会人」学生/研究生にまつわる問題や課題、それらに対する取組みの可能性などについて共有し、議論したいと思います。
 
Room 3: 学生やポスドクの研究と子育ての両立にまつわる問題(司会:椎野若菜・日本文化人類学会/伊吹唯・日本社会学会)では、今回はとくに制度面に絞り、学生やPDの研究と子育ての両立のために必要な制度について、皆様のアイデアをお聞かせいただきたいと考えています。限られた時間を有効にすごすため、できるだけ以下の事前アンケートにもぜひご協力ください。
 
Room4: 若手が(学協会などの)組織の管理運営業務に関わっていくためには―若手による発信の場を整える足掛かり(司会:安田拓:日本体育・スポーツ・健康学会)では、組織運営に関して、若手がベテランから学びたいこと、ベテランが若手に引き継ぎたいことについて、“What”と“How”の視点から皆さんと議論したいと思います。
 
Room5:ハラスメントを考える場を学協会がどうつくるか―ハラスメント防止への取り組みや相談の場についての情報共有の機会(司会:和田杏子:歴史学研究会)では、ハラスメントがなくならない構造的な問題や、ハラスメント防止策を「建前」としてだけではなく実効性を持つアクションとして各学協会に要請していくための方策について議論します。
 
Room6:若手研究者はどう活動しているのか―若手のネットワーキング(学協会の若手研究者交流会、若手部会)(司会:明星つきこ:日本文化人類学会、藤本啓寛:日本教育学会)では、若手のネットワーキングについてその現状やニーズ、課題を把握し、より実用的・持続的なつながりの場の創出に向けて話し合います。

まとめ 「若手」が望むギースの使い方(若手WG創設にむけて)

16:30閉会挨拶:椎野若菜(GEAHSS 委員長・日本文化人類学会)

 

主催:人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会(GEAHSS)・企画:日本文化人類学会(第7期幹事学協会) 椎野若菜・嶺崎寛子・岩佐光広、協力:東京外国語大学男女共同参画部会、特定非営利活動法人FENICS、後援(申請中):内閣府男女共同参画局